2007/05/28より

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 1995年に出版された日野啓三「聖岩ホーリーロック」(中央公論社)。市立図書館から借りてきた一冊。この本は、ずっと手元においておきたい一冊なのですが、古本で未だに見つからず。その後、文庫化されたものもすでに絶版状態です。


この本を読むたびに、静かにじっと世界を見つめることの難しさを知ります。言葉ひとつひとつに意識が宿って、文ひとつひとつに命があるような、そんな素敵な文章です。(写本して、少しは爪の垢を煎じて飲んでみたいです)


今日はいろんなものが失われた一日でした。戻らないものに、後ろ髪を惹かれるのでしょうが、それでも人は前に進んで生きていく。空も海も、ただ流れてゆく風を纏いながら