春の中で眠る

町田そのこ『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』(新潮文庫)、竹宮ゆゆこ『心が折れた夜のプレイリスト』(新潮文庫nex)、新刊久々に買った

 

前者は気になっていたので少しずつ読み始める、後者はnex5冊目だが1冊も読まずに本棚に眠ってる。そろそろ読み始めるかなと思いながらも寝る

2007/07/08より

車中読書していた井伏鱒二『黒い雨』(新潮文庫)を読了。読了するのに3カ月以上もかかってしまいましたが、何とか夏の声〔セミの声〕が聞こえ始めたこの時期に、読み終えることができました。

 

長崎の原爆に対する発言が先週問題になりましたが、「日本の夏には決して忘れてはいけない悲しい出来事があった」ということをこの先ずっと伝えていく必要があると思います。

2007/06/18より

最近、ヤフオクで古本を見るのが楽しいです。
実際に買うかどうかは、自分では速決できませんが…。

 

これも全巻いつかは揃えたいと夢見ているシリーズです。『立原えりかのファンタジーランド』 全16巻、青土社

 

1. どこにもない動物園
2. おばけものがたり
3. 空にもらった首飾り
4. いとしい人への花
5. 妖精たち
6. 喰人鬼の噴水
7. 風をよびとめて
8. 小さな人の寸法は?
9. 扉の向こうへ
10. つばさのおくりもの
11. おいでよ 海に
12. おわらない祭り
13. ゆめのひとつぶ
14. 手品のたねあかし
15. ほんものの魔法
16. おさないともだちに


といっても、まだ手元にあるのは一冊のみ。1980-1981年に出版されたものです。図書館に行けば、たぶん書庫にあるのでしょう。でも、やっぱり手元に置いていつでも読めるように本棚に収めておきたい本です。

2007/05/28より

f:id:bluebooks:20210328202922j:image

 1995年に出版された日野啓三「聖岩ホーリーロック」(中央公論社)。市立図書館から借りてきた一冊。この本は、ずっと手元においておきたい一冊なのですが、古本で未だに見つからず。その後、文庫化されたものもすでに絶版状態です。


この本を読むたびに、静かにじっと世界を見つめることの難しさを知ります。言葉ひとつひとつに意識が宿って、文ひとつひとつに命があるような、そんな素敵な文章です。(写本して、少しは爪の垢を煎じて飲んでみたいです)


今日はいろんなものが失われた一日でした。戻らないものに、後ろ髪を惹かれるのでしょうが、それでも人は前に進んで生きていく。空も海も、ただ流れてゆく風を纏いながら

2007/04/24より

   忙しいはイイワケにはならないと思いますが、取りあえず忙しいイソガシイと言いながら逃れてしまう。イカンです。授業も何とか軌道に乗って来たような気もします。でも、相変わらず拙いしゃべりをしているな~と思うのです。精進あるのみ、色々と周りの先生や生徒に教えられる毎日です。

 読書は、津島佑子『ナラ・レポート』の続きを。段々と幻想的になっていきます。奈良をナラと書くだけで、何だかそれだけで異界。この前、春の旅行で帰りに奈良によっただけに、ご当地小説というか、地方を題材にした作品を、実際にその場所に行った後に読むのも、また格別な感じがします。古都ナラ、夢で出て来る程の、神秘と強い力を持ったトシなのかもしれません。

2007/04/14より

 読書も手に付かず、乙一『ZOO』(集英社)を適当に流し読みです。ユリイカ4月号の米澤穂信特集を読みながら、セカイ系ってなんじゃらほいと思いながらも、95年以降のここ十年について、原因と結果というか、流れてきたものは何だったのか?ということを、抽象的な言葉の羅列ではなくて、具体的な作業として何を思い浮かべられるか、と最近考えるようになりました。情報社会とかそういう言葉ではなくて、この先の十年を考えるに、すでに手遅れな部分ってあるのかもしれない。でも、若い力を信じて付き合っていくということは、その上の世代の義務だし、伝えていくこと、それ自身の意味を失ってはいけないような、そんな気がするのです。(あるいはだからこそ、教育の現場に立っているともいえるし。)この十年とこれからを常に頭のどこかで考えながら、世紀を跨いでも、まだまだ拭えないことが多いことに気付く。もちろん、本ブログのタイトルにもあるように、『時の流れはみな一様なようで』、失う意味、救い出す意味、それぞれに繋がるものがどこかにあると信じているのですが。ある側面から光りを当てれば、必ず影ができる。二者択一であれば、簡単なのですが、そうではない場合、知らない闇はどんどん増えていき、いずれ地球表面を覆ってしまうようなイメージ。境界のない時代、境界は見えないようで、実はものすごく大きな壁や落差になっていて、どれだけ手を伸ばしても届かない、心と心が通い合わないような、そんな危険が舞う。世界とは終わるものではなく、限りなく続いていくものであって、共同というか協力というか、そういった精神が薄れてゆくことで、モラルハザードが群れとなって進行する。依存と支配。できるなら、どちらも持ち続けていたい、そんな感情かも。

 難しいことを考え始めるときりがない。でも、考えることを止めることは、息を止めることと同じ。迷いも当然、悩みも当然。苦しんで当然。だからこその命。しばらく、思考は止まらないようです。

時間を刻む

f:id:bluebooks:20210214223020j:image

赤木明登、名前のない道、新潮社、購入

 

まえがきに、2007年から2011年の変化について触れられている。日々のなかで何かが変わっていく。何もなくても行き先は変わっていくのかもしれない。過去を思い出し、過去を刻むことは、たまには必要なことかもしれない。